2011年10月26日水曜日

日本は世界一のお金持ち国家ー2





昨日の続編です。
去年の06/25にアップされた物なので、
数字は現在のものと多少違います。
昨日の説明ではまだ良く分からなかった所が、
このへんてこりんのアニメで良く分かります。

三橋さんの指摘する日本の問題はデフレです。
このデフレは「財政危機」という嘘を付き続ける、
財務省が作った物だと言います。

その証拠に国債を発行しても、
国債の金利は下がり続けています。

日本のバランスシトーを見ると、
財務省の言う財政危機が、
バランスシートから一部を抜き出し、
国民に意図的に間違った情報である、
国民一人当たり約678万円の借金があると、
歪曲して伝えている事がわかります。

そしてその債権者は誰なのかと言うのが、
三橋さんらしい視点なんですが、
ほとんどが日本の企業も含めた国民なんです。

さらに銀行預金は銀行にとっては負債です。
当然、預金者に利子を払わなければ行けないからです。
しかしその預金を貸し出す場所が国債しか無いのです。
もし国債を発行しなければ銀行自体が危ないと、
三橋さんは続けています。

それにもかかわらず財務省が、
「日本の国民一人当たり678万円の借金」
などと言うフレーズを使っている事が許しがたいと、
三橋さんは憤ります。

さらに昨日も書きましたが、
国の借金は本来対外債務で、
09年6月末時点で日本の対外純資産は、
244.5兆円という世界最大な物だそうです。

しかも日本政府は日本銀行の株式を55%持つ親会社です。
仮に日本が本当に国債の返済に困ったら、
ロールオーバー(繰り延べ)要請をしていけば良いだけで、
国債は事実上永久国債と考えてかまわないそうです。

本来不況時には個人消費も民間投資も冷え込み、
政府が公共投資をするしか方法がありません、
しかし大手マスコミの報道によって、
公共投資=悪と言う図式が出来上がってしまい、
公共投資ができない状態が続いています。
政治家の利権の絡まないきちんとした、
グランドデザインを描いた上での、
正しい公共投資が必要だと言う事の様です。
この話を聞いているといまは正にチャンスなんですね。
震災復興を増税等で、
チマチマやっているときではないのかも知れません。

三橋さんに言わせれば「国債がデフォルトに陥る」
と主張している人は複数ある政府の負債を、
ごっちゃにしているそうです。
政府の負債は以下の3つに分類されます。
1.政府が国内で自国通貨建てで借りた負債。
2.政府が海外から自国通貨建てで借りた負債。
3.政府が海外から外貨建てで借りた負債。

人類の歴史の中で政府がデフォルトに陥ったのは、
3番のケースだけでロシアもアルゼンチンも
外貨建ての通貨返済が、
不可能になりデフォルトしたそうです。

イギリスの例はナポレオン戦争の終了時点で、
イギリス政府の負債残高は、
GDPの3倍近い水準だったそうです。
日本は2倍位ですよね。
でも自国通貨建てだったのでデフォルトしませんでした。
イギリスは経済成長の中で、
80年かけて「希薄化」させていったそうです。

良く話に出てきますが増税で、
国内の負債を返済した政府などは無いと言うのは、
この様な話から出てくるんですね。
繰り返しになりますが国家は自国建ての、
負債を永久にロールオーバーしていけるわけなので、
財務省の流している様なデフォルトなどはありえないし、
孫子の代に借金のつけを回すと言うのも、
三橋流に言えば相当トンチンカンな話みたいですね。

僕たちにいま必要な政府は、
日本の震災以降のグランドデザインを提示し、
必要な公共投資を積極的に行い、
デフレギャップを解消できる様な政府かも知れません。

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