2011年10月5日水曜日

原発事故は国民の責任。


厳しいリストラなんて大嘘ー銀行や株主の責任は問わず、
賠償負担は国民にツケ回す
「東電調査委員会」最終報告のお手盛り

という長谷川幸洋「ニュースの深層」の記事です。
上のグレー表示の部分をクリックすれば記事が読めます。

この記事を読みながら、
支払いは全て国民と言う民主党政治の、
政治主導の嘘を示す象徴的な記事だと思います。

長谷川論説委員こう続けています。

賠償額は総計4兆5402億円と推計したが、
これは全額、
賠償支援機構が東電に資金を交付して賄う仕組みになっている。
東電は賠償額がいくらになろうと、
ぜんぶ機構が負担してくれるので腹は全然、痛まない。

この責任はどこにあるのかを、
長谷川論説委員は民主党と、
こういう調査委を「第三者委員会」などと呼んで、
あたかも政府や東電から独立した存在であるかのように
書いてきたメディアの責任もある。
この委員会は、まごうかたなき「政府の御用委員会」である。
と、結論付けています。

僕はこの記事を読みながら、
結局、いまの「決断できない日本」と言うのが根っこに、
あるんだろうなと感じてしまいます。
悲しいけど「一億総サラリーマン」見たいに、
誰も責任をとろうとしない。
そんな風に見えて仕方がありません。
僕も「サラリーマン時代」そうっだったと思います。

民主党が何故!東電を守ろうとしているのか。

それは自分達で責任を取る事が怖いからだと思います。
究極の「安全運転内閣」…。
東電が無くなれば、
原発事故の後始末も、電力供給の責任も、
責任を負わせる所が無くなってしまうから、
発・送電分離、などの根本的な方策が、
出てこないのではないかと考えてしまいます。

そもそも東電は自分で原発を作ったわけではなく、
田中角栄が日本列島改造論の中で、
夢のエネルギーとして位置づけ、
強力な政治主導から生まれた産物であり、
東電はその管理を任された、
「灯台守」にしか過ぎないわけです。

だから東電には東電を変えられる分けが無く、
責任、責任、と言っても、
東電に当事者意識を持てと言っても、
普通に「これは法律で決まっているんです」と、
言われそうです。

政治主導で始まった物は、
政治主導で解決するしかないと思います。

まさに「政治主導」が必要な局面に来ているのに、
国民の信託を得て「政治主導」というマニフエスト武器に、
政権に着いた民主党がどんどん「ヌエ」のような、
正体不明のモノに変化していっている姿が、
本当に恐ろしく感じます。

そうなると結局その時代、
その時代で政権を選んで来た、
自分達の責任と言う所にボールが戻って来てしまう自己矛盾。

原発事故も国民の責任。
財政赤字も国民の責任。

そんな言葉がヤマビコの様に聞こえます。

これは矛盾なのか、矛盾でさえないのか、
本当に答えが見えません。

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