2011年10月17日月曜日

拝啓!細野環境大臣



僕は今回の環境省の方針に非常に疑問を持っているので、
いくつか細野環境大臣に質問をしたいと思います。

2011年9月4日の会見で細野大臣は
「 福島の痛みを日本全体で分かち合うことが
国としての配慮ではないかと思っている。」と述べ、
福島県外に最終処分施設を設け、
福島県の瓦礫や汚泥を焼却処分する意志を、
表明されていると聞いています。

福島県を救いたいと言う想いは、
日本国民全員そう願っていると思いますが、
最近のストロンチウムの飛散の問題も含めて、
この考えを基本から考え直さないと、
日本中に汚染が広がり、福島県民の被ばくも、
より深刻な事態に進めてしまう結果を招きかねません。

何故かと言うと、一般的に流通している線量計では、
ガンマ線しか計れないという話を聞きました。

ウラン238とプルトニウム239はアルファ線しか出しません。
ストロンチウム90もベータ線しか出しません。

アルファ線、ベータ線の放射線は、
非常に短い距離しか飛ばないから線量計では計れなく、
現在、問題になっているのはガンマ線を出す、
ヨウ素やセシウムの線量にしか過ぎません。

しかもストロンチウムだけではなく、
ECRR(欧州放射線リスク委員会)の、
クリス・バズビー教授が来日時に行った調査結果では、
ウランやプルトニウムが、
福島原発の外に出ていることも証明しています。

これらのウラン238、プルトニウム239、ストロンチウム90
などが本当に怖いのは花粉と一緒で風の強い日などは、
それが地面から吹き上げられて、
呼吸に­よっても体内に入って内部被ばくを起こすことです。

福島県には山間部が多いと聞きます。
現在、発表されているストロンチウムも、
非常に限られた場所を測定しているの過ぎません。
これらの放射能物質が風に乗って、
福島の方々を内部被ばくさせないと言い切れるのでしょうか。

琉球大学の矢ヶ崎克馬教授は、
内部被ばくに比べて外部被ばくは、
600倍以上のリスクがあると仰っています。

矢ヶ崎克馬教授の内部被ばくの
情報は神保哲生さんの番組で詳しく説明しています。

内部被ばくについて知りたい方は、
神保哲生さんをクリックして頂ければ見ることができます。

このように福島でさえ放射能リスクを、
正確に把握することができない現状で、
福島で生活をする事を前提にして日本国中で、
放射能汚染のリスクを分かち合う事が、
本当に正しいのでしょうか。

僕にはどうしても理解することができません。

最近このような文章がネットで配信されています。
2011年9月4日の細野大臣の会見を受け、

「福島原発周辺の放射能に汚染された危険な瓦礫は、
 汚染地域に残すべきだと強く主張し、
 福島原発周辺の住民は、
 3.11の震災前の被曝許容線量の基準に従って、
 放射能汚染地域から避難させるべきです。」

という主張に対する署名活動が始まっています。

この著名活動はココから見ることができます。

先日の細野大臣が英断した、
年間1ミリシーベルト以上の除染は、
国が責任を持つと言う発言には、
とても勇気づけられましたが、
しかし福島住民全員が3.11前の生活に戻れるとは、
福島の人さえ思っていないと思います。

政府はこの署名活動が本当に言わんとする、
趣旨を良く理解して頂いて、
放射能汚染をできるだけ封じ込め、
福島の中で除染が難しい場所と、
除染が可能な場所の線引きを適切に行ない、
生活圏である1ミリシーベルト以上の、
除染作業を早急に行なって頂きたいのです。

年間1ミリシーベルト以上の除染地域では、
子供たちが毎日土ぼこりが舞うグランドで、
ボールを追いかけています。

そこに、ウラン、プルトニウム、
ストロンチウムが無いとは、
誰にも言い切れないと思います。

2011年10月15日(土)の現代ビジネス
神保哲生さんのラジオニュース
から引用しています。

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