2011年9月23日金曜日

メデイアスクラムの本質「いじめっ子心理」





今週火曜日の上杉隆さんの、
ニュースの深層で、
東京新聞主幹で論説委員の長谷川幸洋さんが、
鉢呂元経産大臣の辞任を通して、
記者クラブの問題点を探っていました。

本来、長谷川さんが東京新聞に所属していながら、
記者クラブの問題点を指摘すると言うのは異例で、
いま迄の大手マスメディアでは、
考えられない挑戦的な行為とも言えるそうです。

長谷川さんが言う所の今度の、
鉢呂元経産大臣の辞任の問題点は、
東京新聞の社説にあったように、
自由な言葉があってこその、
マスメディアだし、
記者クラブの弊害によって各社横並びの記事、
メディアスクラムを起こしてしまうことの、
問題点を指摘しました。

実際いまの記者クラブでは、
まさに小学生レベルの「いじめっ子」心理という、
低レベルの確執があり、
どこかの社が一報を出せば、
その流れにのらない新聞社なりメディアは、
政治的な意図があるのではないのかと、
他社から詮索されまさに「いじめられっ子」状態になって行く事を、
恐れて各社横並びの記事が慣例の様に、
永遠と続いているそうです。

その証拠として今回の鉢呂元経産大臣の辞任は、
まさに「言葉狩りで」各社新聞は、
鉢呂元経産大臣が「死の町」と言う言葉を使う前に、
新聞紙面で「ゴーストタウン」と言う言葉を、
使っていたそうですし、
国会でも大臣が「死の町」と言う言葉を使っていました。
鉢呂元経産大臣が「死の町」発言を、
問題にする事がいかにばかげているのかが分かります。

「放射のつけちゃうよ」発言にしても、
各社の取材ソースがあいまいで、
とても記事の内容自体に、
現職大臣を辞任させる様な論理的な価値も、
負うべき社会的なモラルも、
そこには存在しないと言う趣旨を感じました。

上杉さんとの会話の中で、
非常に興味深かったのは、
海外メディアとの取材のシステムの違いでした。
上杉さんはニューヨークタイムズで、
実際ジャーナリストとして活動していた経験から、
海外のメディアでは、
正しい情報をいち早く報道して、
検証していくことが報道の目的で、
記者は全て契約で、
サラリーマン記者と言うのは、
存在していないと言います。

しかも記事の内容は書いた人間が責任を持つ著名制です。
さらに記事の内容は、
いち早く正確な情報を伝えると言う観点から、
他社の新聞記事を引用したり、
反対意見を掲載したりしながら、
記事を深堀していくという徹底した取材方針があります。

まさに読み手の対場にたった、
本来のジャーナリズムが、
あるべき姿に思えて仕方ありません。

やはり原口大臣が断行しようとしていた、
クロスオーナーシップの禁止や、
記者クラブの廃止を徹底していかなければ、
新聞の記事の質は上がっていかず、
メデイア自体がその価値を失っていく、
危機的な状況になっていると思います。

今回の長谷川さんの行動や発言は、
その危機感を感じての事だと感じました。

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