2011年9月14日水曜日

野田総理所信表明演説


野田総理の所信表明演説を、
NHKのNEWSwebからアップしました。
クリックして頂ければNHKのNEWSwebで
動画も見られます。

前回の代表選の演説に比べると、
国民には古ぼけた、
テープレコーダーの再生にしか聞こえない、
演説だったと思います。

僕が代表選の時に野田総理の、
演説の説得力として強く印象に残ったのは、
財政再建論者の野田総理が、
政策の順序として、
国民の生活を第一に置くマニフェストの精神を、
堅持しながら、
国会議員の定数削減などの、
自分達の既得権益の是正を行なった上での、
財政再建を訴えていた事に対して、
「どじょう」の様な比喩とは別に、
為政者として矜持を強く感じる事ができた事が、
演説が心に響いた大きな原因だと思います。

ところが今回の演説では、
民主党としてのポジションがあいまいになり、
国会議員の定数削減の話もどこかに行ってしまい、
また、いま一番傷んでいる、
中間所得層の具体的な施作に対しても、
何のコメントもなく、
財政再建の意思だけが強く全面に出た印象を、
国民に感じさせた事が、
とても残念に感じました。

このような演説と演説との間に一貫性を、
感じなくなってしまう事が、
国民との距離を広げてしまう一番大きな原因で、
政治がどこに進もうとしているのかが、
見えなくなってしまい、
支持率が下がると言う悪循環を繰り返すのだと思います。

僕が考える所信表明演説は、
最低限代表戦で自分が演説をした延長戦が、
ベースにあり内閣を組んだ事により、
どのように肉付けされたかと言う事を、
国民に説明する機会だと思っていました。

良くも悪くも小泉内閣が支持率が、
安定していたのが、
郵政民営化のなどの大方針が根っこにあり、
その実現に向かって汗をかいている姿が、
国民に見えたからだと思います。

野田総理にも、やり方は違っても、
国民に絶えず具体的な方向性や、
何をしようとして何を変える努力しているのかが、
伝わってくる演説を期待します。

鳩山元総理の言葉を国民が、
訊かなくなってしまったのではなく、
鳩山元総理自身が国民に語りかける言葉を、
見失ってしまったのだと思います。

政治の力が言葉である事を信じ続けたいと思います。

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