2011年9月21日水曜日

メルトダウンした燃料は回収できない!


京都大原子炉実験所の小出裕章助教に取材して、
毎日新聞が9月9日に掲載された記事です。

毎日新聞の記事は上のリンクを、
クリックして読んで下さい。

僕はこの記事を読んで、
ますます細野大臣が仰る所の、
福島原発が収束に向かっているという意味が、
分からなくなります。
原発の専門家小出裕章助教が、
「メルトダウンした燃料をどうやったら回収できるのか、
 私には想像すらできない。」
こう話しています。

福島の原発事故は世界最悪「レベル7」の事故で、
今なお放射能漏れが続いています。

チェルノブイリはあれほどひどい事故だったのに、
10日で収束しています。

スリーマイル島の事故は発生から2時間18分後
炉心冷却装置を再起動する事に成功したにもかかわらず、
炉心その他全体に対策し終えるまで、
5年近い年月が掛かっているそうです。

そして福島原発は、
1号機は水位計から水がない状態が、
確認できていてメルトダウンは確実で、
溶融体が原子炉建屋の床を突き破って、
地面に潜り込んでいる事態もありうる。
海洋や地下水に、
放射性物質が拡散しているかもしれない。
とまで小出裕章助教は語っています。

更に政府や東電は「循環注水冷却」の
稼働を喧伝しているが、
そんなことは
「瑣末(さまつ)なもののさらに瑣末なもの」だ。
1号機のように燃料が、
格納容器の底に沈み込んでいるなら、
水を注入しても同じではないか。
東電のデータが正しいなら、
1号機に関する限り、
水を入れることはあまり意味がない。
むしろ遮水壁を作る方に力点を移すべきだ。
2、3号機については、
まだ燃料が溶け落ちていないことも考えられるので、
水を送り続けなければならない。
それよりも、
放射性汚染水が11万立方メートルも、
たまっている現状を重視すべきだ。

と続けています。

それは地下の亀裂から地下水への放射能汚染を、
心配されているからです。

今回の工程表の冷温停止の前提は、
東電が「炉心は(健全な状態に)ある」という、
前提の上で進んでいます。
既に1号機がメルトダウンした状態で、
冷温停止に近づいている事を、
世界に発表してどんな意味があるのでしょう。

この状態が続くのなら、
上杉隆さんの言う様に東電に強制捜査に、
入るべきだと思います。
今も人々を被ばくさせ続けている当事者が、
情報全て一元管理している今の状態が続けば続くほど、
致命的な状態になる様な気がして仕方がありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿