2011年10月28日金曜日
驚!日本経済の本当の可能性。
僕たちの未来は決して暗くない。
むしろ可能性に満ちているそう考えさせられる。
三橋貴明さんの講演です。
2010年5月22日に開かれた、
三橋貴明さんの「国富論」出版記念の映像です。
三橋さんはもともと中小企業の経営コンサルで、
その視点で日本の国家財政のブログを書いていたら人気が出て、
現在、政治家を目指しながら作家として活動を続けています。
三橋さんの持論は日本の1000兆と言われる、
借金を国民の借金と言っているのは、
財務省が日本のバランスシートから一部を抜き出し、
国民に意図的に間違った情報である、
国民一人当たり約678万円の借金があるという情報を、
歪曲して伝えているのだと言っています。
そしてこの1000兆円の債権者は、
日本の企業や国民で全て自国通貨です。
歴史上自国通貨の負債で国が、
デフォルトした例は無いと言います。
過去イギリスもナポレオン戦争の終了時点で、
イギリス政府の負債残高は、
GDPの3倍近い水準だったそうです。
日本は2倍位ですよね。
でも自国通貨建てだったのでデフォルトしませんでした。
イギリスは経済成長の中で、
80年かけて「希薄化」させていったそうです。
何故そんな事ができるのかと言うと、
政府は日銀の株を55%保有していて、
仮に返済ができない状態になったとしても、
日銀にロールオーバー(繰り越し)を要請し、
返済を遅らせて行く事ができるのです。
ですから「財政危機」なるものは財務省が作った虚像で、
そのようなものに惑わされるなと三橋さんは言うわけです。
そして日本を成長させる方法はGDPを増やす事だと言います。
GDPの内訳は「国民の消費」「企業投資」「公共投資」の
3つが支えています。
この景気の冷え込んでいる状態で、
国民の消費意識を減らす増税は論外で、
むしろグランドデザインをキチンと建てた「公共投資」を、
どんどん増やすべきだと言っているわけです。
いまの震災はチャンスに変わる可能性あります。
この動画は2010年5月22日の物で震災前ですから、
この時点で三橋さんが提案している、
グランドデザインも変わってくると思いますが、
三橋さんはこの講演でこのように話しています。
日本の自動車を全て電気自動車にする事だけで、
7000万台の需要が生まれる。
その需要は実に150兆円だそうです。
そして全て電気自動車になると当然電気が足りなくなる、
その為には電力生産の多様化も必要だと言っています。
ただこの講演は震災前なので、
原子力も使える事を前提に話していますが…。
震災後であればスマートグリットや、
スマートシティ構想を絡めた話にならなくては、
いけないのかも知れません。
しかし、三橋さんは、
メタンハイドレイトの積極的な活用などの話を通して、
日本が資源国になる可能性も指摘しています。
三橋さんの話で肝心なのは、
日本の国が本来持っている供給能力を、
維持しなければならないと言う事だと思います。
現状の用に政府が需要を喚起する新しい提案をせず、
デフレギャップを埋める努力しなければ、
日本の本来持っている供給能力は失われて行きます。
公共投資を抑える事、無駄遣いをしない事を、
全ての善と考える、
いまの政権の増税路線の戦略ではGDPは成長して行かず、
日本の持っている供給能力を失わせ、
GDPをますます押し下げ、
日本の労働者の給料は下がり続けて行くのだと思います。
三橋さんは、そんな日本の政治に、
警鐘を鳴らしているのだと思います。
僕は本当に久しぶりに、
この様な将来に夢の持てる講演を聴きました。
このように論理建てて物事を考え、
日本の現状を正しく分析し、
処方箋を発信できる政治家が、
一人でも多く出てくる事を心より祈っています。
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