2011年10月19日水曜日

年間1mSv/h以上の除染はムダ!


現代ビジネスの10/18日にニュースです。
クリックしてくれればニュースが読めます。

先週末、政府の問題点を指摘する報告書が公表され、
国際原子力機関(IAEA)の調査団が14日に、
細野豪志原発事故担当兼環境大臣に手渡したそうです。

その内容は、
いまの除染計画を見直す必要があると言う事です。
森林等のあらゆる場所から一定以上のレベルに、
汚染を除去しようと考えても、
除染では被ばく量の効果的な低減につながらないし、
時間とお金のムダだと警告しているわけです。

現在の国の予算は、
1兆1400億円で原則5ミリシーベルト以上を対象にし、
今後1年程度の期間に必要になる、
除染費用を見積もった数字に過ぎないそうです。

しかも除染は数年間単位で続けていく必要があり、
総額で5ミリシーベルト以上を対象にしも、
4、5兆円かかると言う事です。
しかも、そこには、汚染された土砂や樹木、
瓦礫などの貯蔵に必要な土地・スペースを、
手当てする費用がまったく含まれていないそうです。

どうなってるのって言いたくなるのですが。

更に現在1ミリシーベルト以上の地域の除染まで、
する事になれば、
予算は軽く40〜50兆円かかると言うわけです。

そしてこの金額は、
「放射性物質汚染対処特措法」で定められている様に、
電気代か税金で国民が負担していく事になるわけです。

そして再生可能エネルギーで電気を作れば、
風力発電で2倍程度、
太陽光発電で5倍前後になると言うから、
開いた口が塞がらないと言うわけです。

そしてこのニュースでは、
現在の環境省や経済産業省が進めている東電の擁護策と、
実態を隠した賠償制度作り、
さらにはコストを無視した除染や、
エネルギー基本計画の改訂は、
電気料金やこの分野における国民負担を数倍に押し上げる。
と、結論付けています。

僕はこのニュースを読んで、
年間1ミリシーベルト以上の除染と言うのは、
細野大臣の国民に対する軽いリップサービス、
もしくは高級なジョークだったと言う事を知りました。

やはりこの原発問題は、
知れば、知るほど、出口が見えません。

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