2011年8月9日火曜日

2011 カンヌ ダイレクト部門ゴールド



ブラジルの玩具メーカーEstrela社の、
鉄道模型「Ferrorama」は、ブラジルの子供達から、
絶大な人気を得ていたが1980年代に製造を中止しました。
だが根強いフアンが沢山いて、
再生産の要望書を同社に送り続けていました。
ある日Estrela社の社長からメッセージが届いきました。
内容は、
「ファン同士で協力する事でFerroramaを5日以内に20k走らせる。
そのイベントが成功したら再生産しよう。」
と言う画期的な提案でした。

このイベントは広告費をかけずにTwitterや特設サイトで、
大変な話題になりました。
その大きな理由は彼らが集めることができた、
線路の長さはわずか110mこの線路を継ぎ足しながら、
5日間で20kを走破する大冒険を成し遂げなければならないのです。
一見不可能に思えるこの挑戦にブラジル中の、
大人や子供が立ち上がりました。
何かの目標にみんなで力を合わせて成し遂げる。
それは本当にさまざまなドラマを生みます。

ダイレクト広告は個人にDMを送り、
その特別感や限定的な情報の特性を生かす事で、
ユーザーの心理を動かし購買に結びつける古典的な手法でしたが、

今回のキャンペーンはユーザー自らが、
バズを生み、そのバズの力が、社会のウェーブに変わっていく、
そんな斬新で新しいダイレクト広告の新しい未来を、
見せてくれた様な気がします。


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