2011年7月19日火曜日

スコッチ シングルモルト オーヘントッシャン


ローランド地方のウィスキー造りの伝統を守り、
いまでも3回蒸留で作られている、
シングルモルトそれがオーヘントッシャンです。
現在のローランド地方のほとんどの蒸留所は、
蒸留効率を上げると言う時代の波に流され、
この手間がかかる伝統的な3回蒸留をやめてしまいました。
結果、ローランドモルトの品質は低下し、
隆盛を誇るハイランドモルトに対する対抗策として、
ローランド地方では連続式蒸留器を入れ、
グレーンウィスキーの製造にシフトせざるおえなくなりました。
オーヘントッシャンは時代の流れに逆らい頑固なまでに、
3回蒸留にこだわり続けた、
ローランド地方のガラパゴス的なシングルモルトです。
本当にバランスが良くミルキーな洋菓子を連想させるアロマや、
果実のような甘い香のフレーバーを持っています。
そのスッキリとした飲み口は草原の香さえ連想させ、
何杯飲んでもその爽やかさは変わりません。
3回蒸留と言えばアイリッシュウィスキーの伝統的な、
蒸留方法なのですが、
アイリッシュウィスキーではピートを炊きません。
オーヘントッシャンはすっきりした3回蒸留の飲み口と、
スモーキーな部分が微妙にバランスしている、
とても完成度の高い味わいです。


一手間かける事にこだわり続けたローランド誇り、
そのこだわりが伝わってくる素敵なスコッチです。

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