何とも言えないプジョーのCMです、
確かにクルマも一緒に生活していると、
家族の一員になってしまうことがあります。
家で一番最初に買ったクルマは、
ISUZUのジェミニーでした。
子供が生まれて3年目に位に、
確か60万位で中古で買いました。
クルマが無いと親子三人で移動する事が、
本当に大変になってしまった為です。
しかし僕がクルマの免許を持っていなかったので、
奥さんが運転して僕はナビゲーター役でした。
そのジェミニーの活躍は今でも語りぐさです。
家の奥さんは決して運転がうまくないので、
高速道路では本当に命がけでした。
それでも家族三人で本当にいろんな所に行きました。
いまの牛久の自宅も、
奥さんの運転で無謀にも横浜から高速道路を使って
毎週のように土地を探しにいって見つけました。
そのおかげでジェミニーは生傷が絶えず、
僕はナビゲーター兼、
ジェミニーの擦り傷や掃除のメンテナンス役も、
拝命され朝夕掃除に塗装に追われていました。
ジェミニーはとても走りやすいクルマで、
僕たち家族をいつも安全に目的地に運んでくれました。
そして最後に僕が台湾に赴任する時。
成田の駐車場で係員の不注意で、
たいした傷ではなかったのですが、
扉が凹んで20万円の修理代をもらいました。
その後、奥さんのお母さんの知り合いの人に、
扉の傷はそのままで貰って頂いたのですが、
僕らから別れた1週間後に、
動かなくなってしまったそうです。
7年間一度も故障せず、
最後に自分の体を傷つけながら僕たちに、
20万円もの餞別をくれました。
そして僕たちの知らない所で静かに息を引き取ったのです。
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