ローマ教王がお住まいのサンピエトロ大聖堂というのは、
とにかく立派、荘厳、でかい。
そして、ここはイタリアではなく、
バチカン市国という独立国なんです。
そして驚くのは工期です。
創建は4世紀で完成は1626年という、
ほとんど想像も付かない大プロジェクトだったわけです。
毎日が工事現場の生活は、
自分の家の庭の2週間の改修工事で嫌気がさす、
僕の様な人間には考えられません。
ヨーロッパの人と言うのは、
なんて気の長い人達なんだろう。
物の尺度と言う物が根本的に違う様な気がする。
延々と続く天井の壁画の中に、
ミケランジェロの描いた絵があるんだけど、
何故か画風を見ていると葛飾北斎を、
思い出してしまう。
ミケランジェロの絵はラファエロやダビンチの絵とは、
あきらかに違います。
ミケランジェロの絵は、
数学を駆使した当時の画法を飛び越えた、
天性の筆致と柔らかさを感じます。
だけどこれだけ荘厳な物を見てしまうと、
下の写真のミケランジェロが大浴場の跡地に作った、
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会が
とっても素敵に見えてしまう。
お茶漬けの法則ですかね。
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