2010年9月26日日曜日

「悪人」観て来ました。かなり良かったです。



久々に良い映画でした。
この映画の主題は「悪人」って何か?という事だと思います。
「悪人」と言われている人間が本当に「悪人」なのか、
実は「悪人」と思われている人間は単なる社会的な弱者であって、
本当の悪人は別にいるのではという問いかけなのだと思います。
社会で「悪人」と言われる人は、
実は社会の中に必然的にできる歪みに落ちてしまった「人」。
そんな「人」も中にはいるという仮説です。
でも、その仮説の中にできる歪みに落ちてしまったら、
落ちてしまった人、全てが悪人なんです。
落ちてない人もいつ落ちるのか、
いつ自分のばんが巡ってくるのかいつも不安なんです。
だからとりあえず「悪人」にならなかった人は、
自分が「善人」である証拠として、
仮説としての「悪人」に石を投げつけるわけです。
自分が「善人」であるという確信を得る為に。
そんな椅子とりゲームの様な幼稚な正義が司法なのかも知れません。
そして、その応援団がマスコミ。
かりにマスコミがおもしろおかしく取り上げた、
犯罪の中でその人が無罪になった時に、
マスコミが「悪人」を社会に報告する熱意と同様に、
その人の無罪という事実を、
過去にどれどけ報道して来たのだろう。

そんな世の中やマスコミに対する問題定義の様な気がします。

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